伊平屋島(いへやじま)は沖縄の離島で沖縄最北端にある有人島です。
青い海と緑に囲まれて、手つかずの自然な場所を味わえるスピリチュアルな聖地と伝説が伝えられる伊平屋島。
島全体がパワースポットな伊平屋島までは、沖縄の今帰仁村(なきじんそん)にある運天港(うんてんこう)からフェリーで80分の距離にあります。
伊平屋島は数々のスピリチュアルな伝説があり、その中でも有名な、天の岩戸の伝説とアマテラスについてもご紹介していきます。
天の岩戸は日本の神話として有名で、沖縄のクマヤ洞窟に関してもアマテラスが洞窟に隠れたと言う、天の岩戸の伝説の最南端の地と言われています。
パワースポットを巡る事を目的にしなくても、自然が溢れるこの島に癒やされに訪れて欲しい島の一つです。
伊平屋島のパワースポットの場所はどこなのか?ご紹介します。
伊平屋島のスピリチュアルなパワースポット6選

伊平屋島には一度は訪れたいと思っていたところ、伊平屋島を何度も案内している方と訪れる機会に恵まれ、一泊二日でのスピリチュアルな旅が出来ました。
運天港からと伊平屋島から戻るフェリーは一日に2便出ていますが、フェリーの時間を考えると日帰り旅行は難しい様です。
ゆったりと伊平屋島のエネルギーを感じながらこの地を楽しむことで、太陽神や自然界のスピリット達に歓迎される事でしょう。
それでは今回、案内して頂いた伊平屋島のスピリチュアルなパワースポット6選をご紹介していきたいと思います。
虎頭岩(とらずいわ)
伊平屋島に着いてフェリーから降りると、まず目に入る大きな岩がこの虎頭岩です。
虎が寝そべっている形をしている事から、名付けられたそうです。
伊平屋島に入って最初にお祈りするお通しの場所で、私達も伊平屋島に着き、先に虎頭岩に挨拶をしてからパワースポット巡りを始めました。
岩の斜面にある階段から上ることができて、岩の上からは伊平屋島の町並みや山の景色も一望出来ました。
ティラ川
クマヤ洞窟に入る前に、禊ぎ場であるティラ川へ向かいました。
ティラ川は神武天皇のウブガーと言われています。
ウブガーとは産井戸と書き、生活に使用していた川や井戸の事で、赤ちゃんの生湯をウブガーから汲んできたそうです。
沖縄には「みじなりー」と言う儀式があり、ウブガーの水を額に3回付けることで、健康祈願をしていました。
神武天皇は、伊平屋島の天の岩戸と言われるクマヤで生まれたと言う説があります。
日本国の創始者・初代天皇である神武天皇は神から人へ繋ぐ神話的な人物で、神武天皇が伊平屋島で生まれたと言う神話を思い伏せながらティラ川の水を額につけ、禊ぎをしてきました。
ヤヘー岩

2億8千万年前にできた巨石で、かつての城跡という説もあります。
海岸から50m程離れていて、干潮時には渡ることが出来ますが、当日は渡れずに海岸から眺めました。
どっしりとした存在感があり、海岸でしばらくヤへー岩を前に、旅の仲間達と一緒に瞑想を始めました。
その日は気持ちの良い快晴で岩と海を目の前に、周辺にはだれも他に訪れる人がいなかったので、海と自然を感じながら貴重な瞑想時間を過ごせました。
天地創造の神ヤハウェが降り立った場所と言われ、古代の威厳さをひしひしと感じた時間でした。
久葉山
久葉山はクバの原生林に覆われていることから島の人にクバ山と呼ばれ、山の頂上には灯台があり、クバ山は沖縄県の天然記念物に指定されています。
クバは神の訪れる木として昔から大切にされて、御獄(うたき)祈りの場に植えられる事が多かったそうです。
琉球の文化には歴史的に欠かせない植物です。
クバ山は山の神で島の人々の拝所となっています。
クバ(ビロウ)はヤシ科の植物なので南部に分布する植物であるため、琉球文化の風景を感じられる一つです。
片隅神社

片隅神社(かたくま)神社は琉球王国最初の統一王朝を成立させた、尚巴志の曽祖父にあたる屋蔵大主を祀った神社です。
我喜屋集落に5つある御獄の一つで、屋蔵大主の時代の祈願所でもありました。
神社の扉を開けると中は畳がひかれたスペースとなっていて、中に入り祈りを捧げてきました。
ここは「結びの場所」と案内役の方に言われたので、これからの良いご縁と縁結びを願い、そして今回の伊平屋島の旅の感謝を伝えてきました。
クマヤ洞窟

伊平屋島で一番有名なスピリチュアルなパワースポットが、クマヤ洞窟です。
2億8千万年前の堆積岩の岩山がそびえ立ち、力強い岩に囲まれたこの中に、あの洞窟があるのか想像も出来ませんでした。
海岸沿いにある階段を上り、一歩一歩進んでいきます。
洞窟入り口から中に入ると別世界が広がります。
中に入り薄暗いので、ろうそくを灯します。
ゴザをひいて祈りの準備を始めました。
宇宙と繋がりエネルギーを感じる神聖な空間です。
祈りを捧げている間に、アボリジニーが儀式の時に吹くデジュリドゥを吹いてもらい、神聖な空間をじっくり味わえました。
力強い外観の岩の中に、柔らかい紫のエネルギーが流れるクマヤ洞窟の中で神秘的な体験が出来ました。
アマテラスと伊平屋島の天の岩戸の伝説とは何か?

伊平屋島のクマヤ洞窟に伝わる、天の岩戸伝説。
日本神話に登場する、岩で出来た洞窟は日本に何カ所かありますが、ここクマヤ洞窟もその中でも有名なスポットとなっています。
天の岩戸の伝説は太陽神である天照大御神が洞窟に隠れたことで、世の中が暗闇になってしまうお話です。
これから、アマテラスと天の岩戸の伝説について分かりやすくご紹介していきます。
アマテラス(天照大御神)の存在
アマテラス(天照大御神)は八百万の神の中での総氏神であり、伊邪那伎(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)の子と言われています。
伊邪那伎(いざなぎ)が禊祓いをしたときに左目から生まれたのがアマテラス(天照大御神)で、その次に右目からツクヨミが生まれ、鼻から生まれたのがスサノオと言われています。
伊邪那伎(いざなぎ)はアマテラスに高天原(たかまがはら)を治めよと言いわたしました。
高天原とは神々の生まれる場所でアマテラスはその場所の最高責任者と言ったところでしょう。
アマテラスは太陽、光、秩序、慈愛、真実を象徴する神で現在、伊勢神宮の内宮に祀られていて、皇室の祖先とされています。
天の岩戸の伝説のお話し
天の岩戸のお話はアマテラスとスサノオが関係しています。
スサノオはヤマタノオロチ退治で有名ですが、性格が荒々しくアマテラスもこの気性に困っていました。
スサノオはイザナギから海原の統治を任されていたのに、それを嘆き、根の国にいる母(イザナミ)に会いたいと嘆くばかりで任された任務をしなかったのです。
それに怒ったイザナギがスサノオを地上から追放してしまいました。
スサノオは追放され、アマテラスがいる高天原に向かい、姉であるアマテラスに挨拶をしてから母イザナミに逢いに行こうとします。
その途中、田畑を壊すなど大暴れをして悪行を働き、それを知ったアマテラスは恐怖を感じて洞窟に身を隠します。
この洞窟がクマヤ洞窟と言われています。
太陽神であるアマテラスが洞窟に引きこもってしまうと、世は闇に包まれ作物は育たず、悪いことばかりが起きました。
困った八百万の神々がどうにかしてアマテラスを洞窟から出そうと考えます。
話し合った神々が洞窟の前で楽しそうに大騒ぎすることで、アマテラスを洞窟から出そうと計画します。
外から賑やかな声が聞こえてきて、アマテラスは天戸を少し開きます。
その時アマテラスに、アマテラスより高貴な神様がいると外から鏡を見せて、鏡に映った人物をアマテラスはその神様と思って岩戸に近づいたそうです。
その時、外から力持ちの神様がアマテラスを引っ張り出し、外は元通り明るくなったのでした。
その後、悪行を働いたスサノオは高天原を追放されたそうです。
まとめ

伊平屋島のスピリチュアルなパワースポットをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
沖縄の最北端の島の素朴な自然を大いに感じられ、聖地と言われることにうなずけました。
一泊二日の旅でしたが、力強い堆積岩に歴史を感じたり、海に入ってアーシングしたり、自然から沢山のエネルギーをもらい心身共に充電出来ました。
またパワースポットではこの地ならではのエネルギーと繋がり、パワーアップ出来たように思います。
伊平屋島は琉球王朝のルーツの場所であり、島全体がレムリアや古代のエネルギーが残っていると言われている伝説の場所です。
天の岩戸やアマテラスという日本を守って下さる最高神の歴史も感じられ、伊平屋島での体験は解放と神秘を両方味わえるスピリチュアルな体験になりました。
ぜひ一度は伊平屋島に足を運んでみて下さい。
ここまで伊平屋島のスピリチュアルなパワースポットとアマテラスと天の岩戸の伝説とは?をお読み頂き、ありがとうございました。